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グランドシネマサンシャイン【ロビー&IMAX】


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GRAND CINEMA SUNSHINE / THEATRICAL REPORT
【LOBBY & IMAX】


去る2019年7月19日、関東民渇望のIMAXレーザー/GTテクノロージーを擁するシネマサンシャイン系列旗艦サイト“グランドシネマサンシャイン”が東京都は豊島区池袋にオープンしました。新宿、品川、日比谷に続く山手線沿線としては4館目となるIMAXシアターとなり、流石にマンネリ気味では?思うところ遂にきました【日本最大スクリーン】の文字!関東圏に於いてはこれまでの記録を大幅に塗り替える驚嘆のビッグスクリーン誕生となり、兎にも角にも一度は体験しておきたい映画館として当ブログでもご紹介させて頂こうという次第です!



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▲映画館の入るQプラザ池袋は池袋駅から徒歩5分の好立地


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▲ビルの外観はどことなく新宿東宝ビルに似ています

Qプラザは東急不動産の都市型商業施設ですが、オフィスやホテル等は入居せず他テナントは取ってつけたような店ばかり(失礼)。つまりは東急不動産が一枚噛んではいるもののその実、映画館の為のビルというわけでシネマサンシャインがこの地で末永く勝負していこうという気概が感じられる経営母体佐々木興行の牙城。偶然なのかゲームセンターが入居しているあたり、かつてのシネマサンシャイン池袋のスピリットをしっかり継承しているなあと感じました。

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▲1〜3Fまでは他テナント、グランドシネマサンシャインは4Fまで上がります


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▲4Fメインロビーは5Fと吹き抜けになったSFチックで流線的なデザイン


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▲球状のオブジェはマッピングで色や模様が変化します


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▲コンセッションはレジ数も多く繁忙期への対応もばっちり


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▲金銭やり取りのセルフ化は時短の要。しっかりとセルフレジも導入


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▲チケット券売機もずらり。ネット購入済みの人はQRコードで入場可能なので発券しなくてOK。これは便利!


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▲今回はお初なので発券してみました。ご覧の通りグランドクラス(いい席)のチケットです!


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▲グランドクラス(いい席)にはミールクーポンが付いているのでさっそくコンセで使ってみました

説明しよう。グランドクラス(いい席)は鑑賞料金+3000円ですが1200円分のミールクーポンが付いています。ミールクーポンはコンセッションと5Fのクラッパーズダイナー及び12Fのバールパノーラマという飲食店でも利用可能。僕はポップコーン大好きマンなのでLLセットにしようと思っていましたが1000円という事だったのでフルに割り引かれたい貧乏性からペアセット(LポップとMドリンクx2)1250円を選択。丁度鑑賞する『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』が3時間近くの長丁場になる事がわかっていたので2ドリンクは大歓迎だったのです。なのでお支払いは50円ぽっきり!なかなかお得ではないでしょうか。ちなみにこちらもQRコードで割引対応できるのでチケット発券は不要です。さて、ロビーに話を戻しまして


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▲エレベーターは3基ありますが上層階へは左の2基のみ。4,5F⇔12Fの直通ならまだしもB1F迄の下層階まで貫通しているので繁忙期の輸送力には不安が残ります


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▲シネマストアに特色はなく至って普通なのですが、その隣には…


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▲都心シネコンとしては恐らく随一の席数を誇る休憩スペース!これは良心的です


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▲フライヤーラックの上には開場を知らせるデジタルサイネージ


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▲4Fにはシアター1,2のエントランス。それ以外はエスカレーターで上階へ向かいます


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▲フロア構成はこの様になっており、目指すIMAXは最上階の12Fです


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▲フロアマップの向かい側には佐々木興行社長の思想や理念が綴られていました。
エントランス横にあるため人通りも多いので、当ブログにてゆっくりお読みください


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単調になりがちなエスカレーターのスペースをギャラリーに見立てたという映画ポスターの数々は見応えあり


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▲5Fクラッパーズダイナーはワッフルを中心としたカフェ。映画館の利用がなくてもOK。館内持ち込みも可。


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5Fにも球状オブジェを囲う様に長椅子があり座れるスペースがあります


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▲こちらは12Fのスカイラウンジ。天井一面がディスプレイでインパクトは絶大!地上からも見える様に斜めになっているようですが、
丁度このディスプレイの真上がIMAXシアターの客席部分ですよね。傾斜を有効活用です


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▲眺めは…雑多な池袋ですね(笑)、そんなに高さもないですし良い景色という程でもないでしょう


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▲バールパノーラマはパスタやピザなど提供。映画館利用なくてもOK。一部メニューは館内への持ち込みにも対応



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▲勝手にレストランかと思っていたのですが、セルフ式なのでオシャレなフードコートといった感じ


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▲ユナイテッドシネマ豊洲に併設されているBREATHEあたりを想像するとちょっと違いますね。もっとカジュアルな雰囲気です

ここまでロビーや施設面をご紹介致しました。シネマサンシャインのフラッグシップとしての気合いがバシバシと写真から伝わってきたかと思います。しかし不思議な事にお金は潤沢にかけているけれど、贅を尽くしお高くとまった印象はこれっぽっちもなく、むしろフレンドリーな雰囲気がありました。池袋という場所柄なのか、それとも佐々木興行の体質なのか。上質な空間でありながら少しも気負う事なく利用できる居心地の良さを初訪ながら感じ取る事ができました。ダイナーやバルのフード関連は是非またの機会に試してみたいと思います。

そしてオープン前から危惧していた多階層シネコンの課題であるシアターまでの導線については、エスカレーターをギャラリー化するというアイデアで目を楽しませるという工夫と共に、QRコードで入場まで出来るチケットレスシステムによって一応は解決策(というより回避策?)を提示してくれました。IMAX目的であれば地上1Fからエレベーターに乗って12Fまで直行する事で、混雑を極める4Fロビーでの発券作業やエレベーター待ちを回避できます。但しシアター3〜11(6,8,10F)はエレベーターが使えないので4Fロビーから延々とエスカレーターを使わなくてはならず、IMAX鑑賞であってもコンセ利用時は4Fロビーに寄らなければいけませんし、そもそもチケットは現地購入派の人には全く蚊帳の外のお話ですので、決して完璧な回答とは言えませんが、このチケットレスシステムは大変に便利でシネコンの歴史においてチケット購入を券売機にしたり、コンセの支払いをセルフレジにしたのと同じくらい競合他社にも広がって欲しいシステムです。



SIZE DOES MATTER.

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IMAX最大の魅力と言えば大きなスクリーンに他なりませんが、IMAX社がスクリーンサイズの公表に消極的なのは有名なこと。大きさを売りにしているのに指針となるサイズを非公開にするという矛盾を孕んでいるのです。大きさに自信があるなら堂々と公開すればいいだろう!というのは当然素人考えでありまして、そうする事で近隣のIMAX同士の比較を避け、各拠点のブランド力を守る措置と考えられます。IMAXを導入する場所や建物の構造上制約もありますから常に一定のサイズというわけにはいかず、かと言ってサイズを公表すれば客足の偏りを招く事になるからです。それにこの手のブランド力で幅を利かせるプレミアム商法にはある程度の包み隠された神秘性も重要です。

しかし1.43:1という正方形に近い画角を持つIMAXブランド最上位規格「IMAXレーザー/GTテクノロジー」においては日本第1号となった109シネマズ大阪エキスポシティ導入時、高さ18m/横幅26mとサイズを公表。そして日本第2号となるグランドシネマサンシャインにおいても上の写真に写っておりますパネル上にサイズを明記。縦横で若干の違いはあるもののほぼ同等のサイズであり、そのどちらもが日本最大のスクリーンである事が分かります。

GTテクノロージーは規格外の大きなスクリーン導入が必須であり既存館の改装でどうにかなるというわけでもなく、また新規館だとしてもエキスポシティの様に映画館のみの施設を作るか、当館の様に映画館の為のビルを1棟建てるというレベルでないと実現が難しいばかりか、ある程度は集客力のあるエリアに巨大な施設を建造するというハードルの高さから地価も高く建造物密集地の日本国内でそう次々と作れるものではありません。国内においてはIMAX社自身、そして競合他社にも簡単に記録を塗り替えられるとは考えにくく、サイズの公表にはそんな余裕と誇りが感じられます。それではこれより【日本最大のスクリーン】の雄姿を存分にお楽しみください!


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▲入場ルートから見える大きなスクリーン。それはほんの一端にすぎません


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▲ここからは掲載写真も当ブログ標準16:9から3:2に変更しIMAX紹介用にオプティマイズ!
入場した所から1枚。最前列とスクリーンの距離感はだいぶ近いものがありますね


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▲【エキスポ参考画像】エキスポシティはスクリーン前にこのようなスペースが確保されており、



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▲【エキスポ参考画像】最前列とはある程度の距離をとっていたのに比べると、


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▲グランドシネマサンシャインは近い分かなり見上げる為、最前列がフラットシート(通常料金)になっています


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▲かなりの傾斜が付けられていますがエキスポに比べ奥行きがあるので圧迫感は薄め。色使いもクラシックでエレガントな雰囲気


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▲一般席は国内でも多数の導入実績のあるキネット社製で3色のカラバリをアトランダムに配置。
この型に関わらずキネットの椅子は体にフィットするふんわり柔らかな座り心地が特徴。
コクーンシートとも呼ばれています


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▲中級グレードのプレミアムクラスはG列とL列に12席ずつ設置。リクライニング機構とサイドテーブルが付き、足元も広々としています


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▲鑑賞料金+1500円ですがミールクーポン700円分が付いています
好みによりますが個人的には後方のL列をオススメしておきます。理由は後述


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▲プレミアムクラスのG列L列は共に左右の一般席も足元が広いのでオススメです


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▲そして最後列に鎮座するのは10席のグランドクラス(いい席)です。鑑賞回では僕以外の利用者はいませんでした


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▲最上級クラスは電動リクライニング&フットレスト駆動で足を伸ばしてリラクシーな鑑賞が可能



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▲サイドテーブルが備えられており、下部には手荷物を収納できます


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▲サイドテーブルにはボトルクーラーも付いており、飲み物の保冷効果を維持できるというわけです


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▲右のアームレストには青色に光るUSB充電ポートも備えられており、鑑賞時間を使ってデバイス等の充電が可能


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▲また着座面の右側にも何かがある事に気づきました。USBの差込口がありますが一体これはなんでしょう


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▲撮っている時は気づかなかったのですが、右下に「Wireless Charging Available」の文字が!(実際の館内は写真よりだいぶ暗いのでまず気付きません)


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▲恐らくはそういう事なんだろと思いつつiPhoneをぶっ刺してみた図。向きが違ったのか充電は出来ていませんでした(笑)

というわけで僕は今回グランドクラス(いい席)で鑑賞をしたのですが、鑑賞料金+3000円の価値は十分にあると思いました。フットレストの付いた電動リクライニングシートの座り心地はTOHOシネマズ新宿や六本木、109シネマズ二子玉川のものと大差はなく、足を投げ出して映画を見れるというのは自宅のソファで見ている感覚でとてもリラックスできます。3時間近くあった『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』もいい席のお陰であっという間の疲れ知らずでした。とりわけミールクーポンが付いているのでお得感は高いです。ただシート以外のサービスとして専用の出入口やラウンジ等は設けられておらずユナイテッドシネマ豊洲や109シネマズ二子玉川の様なハイソ向けホスピタリティを期待するのは野暮というもの。スカした気持ちなど早々に捨ててミールクーポンでワッフルやパスタなどを持ち込んであぐらをかきつつ頬張りながら見るというのもより自宅感が出て悪くないでしょう。

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概ね満足のグランドクラスですが、唯一欠点と感じたのは最後列シートの宿命でもあるリア音響の不正確さでしょうか。↑の写真をご覧頂くと分かりますように頭上に被さるように映写室がせり出ているので、特に中央に座っていた僕の席にはリアがダイレクトに届く事はなく左右で轟いているような指向性のぼやけた感じに聞こえました。もちろんこれはレポをしているからこそ書き出しているだけの事で、大半の方は気にもならない些細な事かと思います。多少の定位感を犠牲にしてもグランドクラスの心地よさは体験すべきものですので、どうぞ心配などなさらずグランドクラスを使ってみてください。



think big

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▲最後列グランドクラスからスクリーンを望む。このサイズのIMAXが遂に東京にも出来たんですねぇ
自分が何をしたわけでもないですが、一つの極みを目の当たりにするとそれは感慨深いものがあります

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▲少し客席を入れようとすればすぐにはみ出てしまいます。広角レンズが欲しくなる瞬間です(笑)いい傾斜だ


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▲左後方からのショット。正面よりこちらの方がより巨大感は伝わりますでしょうか

前身ブログささろぐ!でも大阪エキスポシティの映写のクセについて書いていたと思いますが、同規格という事でグランドシネマサンシャインにも共通するクセがあります。今回鑑賞した『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』は所謂IMAXカメラの撮影ではないため通常のシネマスコープの横長画角となりスクリーンの上下に黒帯(投影されない部分)がかなり大きくありました(本当はフルサイズ投影される『ライオン・キング』が見たかったのですが)それはもちろん承知の上です。言わば普通の映画がこのスクリーンで上映される際に気に留めて頂きたいのが映写される高さです。

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上映中に何度か目視で確認し、丁度映写の下限が横の壁一段目のラインとほぼ同じ高さでした。上限は適当ですがまあこんな感じ。ですので前方の座席ですとかなり見上げる格好となり、G列のプレミアムクラスでも下限辺りの視点となるはず。↑写真の右下にL列のプレミアムクラスが見えていますが、視点の高さとしてはこの辺りがベストポジションに思います。鑑賞する作品の画角によっても見やすい位置は変わりますし、もちろん好みもあり、前寄りで見上げるスタイルが好きな人もいるでしょうから、実際に訪れて自分のベスポジを見つけてみて下さい。

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▲12chイマーシブサウンドなので天井4箇所にスピーカーがあります
(見にくい写真で恐縮ですが館内が暗くてだいぶ当てずっぽうに撮影していますw)


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▲こちらはピンボケしてしまいましたが1箇所につき2つのスピーカーを使っているブースト仕様


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▲サイドスピーカーも少し角度を付けた2連式。シアターの大きさを物語っています


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▲巨大なリアスピーカーも天井に高さがあるせいで小さく見えます


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▲3時間の上映が終わりシアターを出ると日は暮れており『イット』のイベント準備が進められていました。天井ディスプレイ大活躍です



映画館のスクリーンはまだ先に行ける、IMAXと共に。

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正直なところIMAXレーザー/GTテクノロージーは大阪エキスポシティで経験済みの為、グランドシネマサンシャインの開業直後や夏休みの混雑が落ち着いてからにするか〜とあまり我先にという気持ちにはならずオープンから2ヶ月経って漸くの初訪となったわけですが、もっと早く行っとけば良かったという気持ちでいっぱいです(笑)「そりゃ大きいのは知ってるけど混んでるし…」とやっかみ半分で静観していたわけですが、ひとたびビッグスクリーンを目にしたらここからは皆さんお待ちかね予定調和の展開です。

視界を覆い尽くす壁一面の“日本最大”スクリーンは他所のIMAXとの比較はもはや意味を成さないアンフェアなサイズというのは紛れもない事実で、普段はあまり排他的な発言は控えるようにしていますが、いつもお世話になっているスクリーン達とはどう考えても別モノです。今後ここで見なければ伝わらない凄みを持った作品が続々と出て来る事でしょうから、東日本唯一無二の体験を求めて映画ファンの集うランドマークとなる事は確実。関東圏にこれほどまでに突出したスクリーンはありませんでしたから、遂に大きさ論争を終結させるアイコンが登場したと言えます。とは言え当ブログは多神教ですので、もうここのIMAX以外で映画は見れない!とは勿論言いません^^

2009年にIMAXデジタルが日本に誕生してから丁度10年。このディケードでIMAXに対抗する様々なラージフォーマットが乱立するなど競合他社に与えた影響は大きくIMAXを主導としたビッグスクリーンの波がシネコン界を牽引していた事になりますが、東西にアイコンが出揃った事でいよいよ今後のトレンドが「大きさ」とは異なる方向へシフトしていくような新しい時代の到来も予感させます。IMAXビジネス(専用画角の独占配給など)を嫌う人もいますが、映画の製作者と映画館での配給の双方にアプローチする包括的な事業で作品と映画館のクオリティを底上げしてきたIMAXの功績は計り知れません。

ふとIMAXデジタルがここまで盛り上がらなかったら?IMAXの商業映画事業が軌道に乗っていなかったら?とIfの考えを巡らせる事があります。果たして今の映画界、そして映画館はこんなにも活気横溢だったでしょうか。いよいよ時代はサブスク全盛となり、場所や時間にとらわれない多様な映画との付き合い方も根付きだし、映画館の必要性や存在意義なども薄れ始めてきたこの頃。ここから先の10年、映画館はどんな進化を遂げていくのでしょうか。映画は必ずスクリーンを通さなければという時代は終わりを迎えつつありますが、それでもきっと映画館のスクリーンはまだ先の時代に行ける。そしてIMAXはこの先も映画館を好きでいる人々の心強い味方でいてくれるはず。デジタル10年目の集大成となるグランドシネマサンシャインの大きなスクリーンに、そんな頼もしい未来を見たような気がします。

Commented by 映画スキー at 2019-09-22 22:55 x
グランドシネマサンシャイン、待ってました!
Commented by vague at 2019-09-25 18:11 x
ささろぐ!からずっとブックマークしてます。毎回素晴らしいレポ感銘してます。劇場スペック重視の身として非常に参考になり、(笑)の部分はマジ笑ってます。これからもどうぞ宜しくお願いします。丸の内DOLBY CINEMA ご一緒のレポしますか?な~んてね_(_^_)_
Commented by kazoo! at 2021-01-07 22:50 x
昨日鬼滅を観てきました。
視界に収まらないスクリーン!最高でした。
作品を選ぶ劇場なのかなと。
次はトップガンかな(o^^o)
by sasaccosan | 2019-09-22 10:00 | 劇場レポ | Comments(3)